2009/02/16
故 近藤等則
自由な即興演奏で知られ、国内外で活躍した今治市出身のトランペット奏者・近藤等則さんが、17日夜、亡くなりました。 71歳でした。
今治市の出身の近藤さんは、大学在学時からトランペット奏者としてジャズグループで活動し、昭和53年からはアメリカで演奏活動を続けました。
その後、自身のバンドを日本で結成し、ロックやジャズなど幅広い音楽の要素を取り入れた演奏で高く評価され、ハービー・ハンコックさんや布袋寅泰さんなど国内外の著名なアーティストとも共演を重ねてきました。
平成5年からは、「地球を吹く」と題した、世界各地の自然の中で即興演奏を行うプロジェクトを始め、イスラエルのネゲブ砂漠やペルーのマチュピチュなどでの演奏は、NHKの番組としても放送されました。
また、世界の平和をテーマにした音楽祭を広島県の厳島神社で開いたり、東日本大震災の翌年には奈良県の東大寺で震災で犠牲になった人たちの追悼のために作った曲を自ら演奏したりするなどしました。
近藤さんは出身地の愛媛県でもたびたび演奏を披露しました。
平成11年には(1999)、「しまなみ海道」開通の際の前夜祭で、近藤さんが橋の開通を記念して作った曲を演奏しました。
平成15年には(2003)、ファンの有志が企画したコンサートに出演し、松山市の松山城二之丸庭園で大勢の観客が近藤さんの迫力あるトランペットの演奏に酔いしれました。
また、平成21年には(2009)近藤さんの地元・今治市の海水浴場でコンサートを開き、砂浜で来島海峡を背にした近藤さんが代表曲の「瀬戸内のブルー」や「小さな星の唄」、それに、その場で作ったリズミカルな曲など15曲を披露しました。
家族によりますと、近藤さんは、18日も大阪でライブイベントに出演する予定だったということですが、17日夜に亡くなったということです。
近藤等則さんの高校の1学年後輩で、近藤さんがプロデュースする今治での野外音楽イベントで今治市の職員として対応した淺川文雄さんは、「トランペットの演奏同様に非常にパワフルで損得勘定抜きに、今治のために精力的に動いてくださった。今治で近藤さん自身がプロデュースして行った音楽祭では、近藤さん自身が世界中のアーティスト1人1人に声をかけて50人ものアーティストを集めてくれた。地元に対する熱い思いを感じました。(20/10/19 NHK)
いのちは即興だ
近藤等則さんのYou Tubeの映像、いのちは即興だ Hodiauxa Lignponto
近藤等則氏の故郷へ 音・響・楽
近藤等則に会う
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09/2/15 わたしが子どもだったころ NHK
近藤等則と「継獅子」 酒井光憲の住まい徒然
(継ぎ獅子 を参照)
波止浜のスーパースター 日々の出来事